夜勤看護師で印象に残っている急変対応

夜勤看護師で印象に残っている急変対応

私の病棟は基本的に内科専門の集中治療室なのですが外科の集中治療室が満床になったときには外科で術後の調整を行っている人が転入してくることもあります。

看護師3年目の時にその時私が受け持っていた患者さんは大動脈解離の術後で確か肺炎治療していた人だったのですが手術からは2週間以上経過していており肺炎も改善傾向にありました。

夕食前にバイタルをチェックして問題なかったので話しながら患者さんに背を向けて経管栄養の準備をしていたところ、急にうめき声が聞こえてすぐ振り返ると心窩部からじゅわっと出血があり、拍動するようにどんどん血が溢れてきて仰天しました。よく見ると手術痕の部分が小さくぱっくり割れていてそこから出血しているようでした。

私は内科育ちであまりこういう経験はなかったので、思わず先輩に「先輩!血が出てる!!」と叫んだら先輩から滅菌ガーゼが飛んできて「早く圧迫して!」と言われ、必死に圧迫しました。

リーダーにもすぐ報告して当直の先生に来てもらい、緊急で止血手術に向かいました。

結局現在進行形の出血ではなくじわじわ心嚢に溜まった古い血液がかなり溜まってしまい逃げ場所がなくなって内部で胸骨を止めているワイヤーも外れてしまい、ついに皮膚を突き破って出血したとのことでした。

ガーゼを頻繁に変えて抑えても抑えてもどんどん染みて相当量の出血だったのでかなり焦りましたし、命の危険がないか本当に心配でしたが手術も無事終わり一安心しました。

脈圧も血圧もいつもとさほど変わりはなかったのですが強いて言えば若干血圧が少し低かったのと酸素量は増えていませんでしたが吸入薬を使う頻度が増えていたのでもう少し注意していればよかったと思いますが医師も予想していなかったので事前に対処することは難しかったかと思います。

それにしても先輩のとっさのガーゼパスには救われました。

2015年8月13日|